1. 誰もいない玄関、残された静寂
今朝、俺が目を覚ました時、家の中はすでに静まり返っていました。 「あいつ、今日は体調がすぐれないって言ってたし、さすがに休むだろう」 そう思ってリビングへ行くと、娘の姿はもうどこにもありませんでした。
昨日の夜、顔色が悪く、明らかに万全ではない様子だった娘。 それなのに、俺が寝ている間に独りで支度をし、重いリュックを背負って模試へと向かった。玄関に残されたわずかな気配だけが、彼女の静かな決意を物語っていました。
2. 「体調がすぐれない」という、見えない敵との戦い
熱があるわけでも、目に見える怪我をしているわけでもない。 でも、本人にしかわからない「体が重い」「集中できない」という不調。 そんな万全ではないコンディションで、17時まで続く過酷な模試に挑みに行く。
20年、ベンダーの前で戦ってきた俺にはわかります。 「絶好調」の時に成果を出すのは当たり前。本当にその人の真価が問われるのは、「体調がすぐれず、今すぐ逃げ出したい時」に、どれだけ普段通りの仕事ができるかです。 娘は今日、43歳の俺でもたじろぐような「プロのハードル」を、自ら越えようとしていました。
3. 「最高かよ娘」と、震える指先
17時まで。 今、彼女は慣れない教室で、重い頭を抱えながら問題用紙と向き合っているはず。 その姿を想像して、俺の口から出た言葉は「最高かよ」でした。
親が「行け」と言ったわけじゃない。本人が、自分の未来のために、今の不調をねじ伏せて一歩を踏み出した。 その背中に、俺は20年のキャリアを全否定されるほどのかっこよさを見せつけられました。 「娘がこれだけ体を張っているのに、親父の俺が『審査待ちでソワソワする』なんて甘えたことを言っていられるか」
4. 2026年、不器用な親子がそれぞれの現場で
現在、俺のブログの訪問者は「9人」。 娘が模試で一点をもぎ取ろうとしているように、俺もこのキーボードで、彼女の未来を支えるための一円を積み上げていく。
アドセンスの審査官に伝えたい。 このブログには、最新のトレンドなんてありません。でも、体調が悪くても未来のために戦う娘と、そんな娘を支えるために、油まみれの手で必死に文字を綴る親父の「本気」だけは、これでもかと詰まっています。
5. 17時、戦士の帰還を待つ
模試が終わる17時。 帰ってきた娘は、きっと疲れ果てているでしょう。 「よく頑張ったな」なんて言ったら、「うるさい」と一蹴されるかもしれない。 それでもいい。俺は彼女が一番好きな温かい飯を作って、戦士の帰還を待ちます。
娘が自分の力で「今日」を勝ち取ったように、俺もこのブログを「合格」という形にして、いつか彼女に背中を見せられる親父になりたい。

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